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IE8で見れないサイトはかっこわるいか?

IE8で見れないサイトはかっこわるいか?

興味深いブログを教えて貰いました。
早稲田大学のサイトリニューアルがなぜこんなにひどいのか。
hokorin (2014年11月15日 10:18) |
www.hokorin.com/2014/11/20141115-01.html

web制作会社として言わせていただければ
日進月歩で環境・仕様が変わるwebという土台で成果物を作るためにはどのような仕様にするかは、クライアントと技術者が対象者や様々な要因を検討した上で、最も良いと思う仕様で製作するべきだと思います。
決定した仕様が、どのようなユーザーを対象としているかは、その多い少ないが問題では無く設計者の思想による物だと思います。

私たちも同様の検討をクライアントと行い、対象ブラウザやリンクの表現方法、htmlの仕様を検討します。この一年間で仕様を策定したwebサイトでは、Internet Explore ver8より古いブラウザは対象者が少ない(サイトごとに異なりますが仕様設計時点で利用者全体の5%以下である)ことと、最新のブラウザで利用できる新機能を利用し、セキュリティやパフォーマンスを向上させるために対象から外しています。

このようなユーザーを切り捨てるような設計に問題はありますが、Microsoftが配布してきたIE8までのブラウザはインターネットの世界の標準仕様から外れた独自の仕様で動作するため、最新のブラウザと同様の機能を持たせるためには設計、コーディング、動作検証のコストが掛かります。

予算が許せば、ユーザの環境に応じた制作をする方法もあります。クライアントに対して古い環境へ対応するために上昇するコストをきちんと説明していないことも原因だと思います。
幼稚園の階段とJRの駅の階段のデザインは異なります。それは幼稚園児を対象から排除したのでは無く、ユーザーを限定した設計を行ったのだとおもいます。
その上で、駅にエレベーターがあるように、webにも最新鋭の環境で無い方への情報提供の道があっても良いかもしれません。早稲田大学のwebサイトではその道として新しいブラウザへのバージョンアップを勧めることを選択したのでしょう。

webサイトを運営していく中では、更新のし易さも重要なポイントになります。
原稿データ制作者の意図を再現することを重要視した場合に、コストを考えるとPDFや画像という形でwebに掲載することは一つの選択肢です。
しかし、検索性や様々な機種での可読性からはPDFと画像はマイナスな部分がとても大きいです。
必ずしも更新担当者や、原稿制作者が最適なコーディング(ブラウザで表示するためのプログラム記載)が出来ないことも多く、対応しているブラウザだけの問題では無いと思います。
早稲田大学webサイトの設計上対極にあるわれる2014年の大学ユーザビリティランキングの1位をとった国立富山大学のwebサイトも良いとは思いますが、私は2014年にリニューアルした早稲田大学のwebサイトのほうが好きです。

好みの問題だと思いますが、個人的には早稲田大学WEBサイトのメニューの展開は好きではありません。
特にマウスオーバーで階層プルダウンメニューが出てきた中から選ぶのは最も嫌いです。
嫌いですが、クライアントの強い希望で実装することは数知れず。
このサイトはいかに最新記事を見せるかに注力しているのだと思います。
私が触って、使いにくいと感じるところは、全体の構造が見えにくい、レイアウトの違うページが多数含まれているのが気になりますが、トピックスを掲示する扉というかゲートとして設けているだけなのだと思います。OGP設定の文章og:descriptionが共通なのは勿体ないと思います。

 

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では、ガラケーサイトは維持すべきでしょうか?